刊行情報

リオンクール戦記

著: 小倉ひろあき
絵: toi8
四六判 1,200円+税
ISBN: 978-4-8156-0058-7

この本を注文する

関連書籍

 

本の紹介

平凡な人生を歩んだサラリーマン田中タダシ。
病気により41才という短い人生を終えたはずが、気付けば中世ヨーロッパ風の世界に立っていた。
リアルな中世は暖炉もなく、食事は手づかみ、挙句の果てには都市で豚を放し飼い……。国同士の殺し合いも日常茶飯事。
田中タダシは、この厳しい世界で「バリアン・ド・リオンクール」として第二の人生を歩む。
平凡なサラリーマンは、果たしてこの厳しい世界で生き残れるのか?

田中=バリアンのサクセスストーリー、いま開幕!

キャラクター紹介

バリアン・ド・リオンクール(田中タダシ)
異世界への転生により、アモロス王国の貴族リオンクール家の次男バリアンとして第二の人生を歩む。

ロナ
リオンクール家の奴隷の子、ロロの姉で、バリアンの幼なじみ。

ロロ
リオンクール家の奴隷の子、バリアン、ジャンと共にアルベールの戦闘教育を受けた学友であり親友。

ジャン
アルベールの孫。バリアンと共にアルベールの戦闘教育を受けた学友として、生涯の仲間となる。

オノレ・ジロー
幼いバリアンの守役として世話をしてくれた恩人。村名主の家系で、バリアンの大切な友達でもある。

スミナ・コカース
コカース村に住むヨルゴ・コカースの一人娘。後にバリアンの妻となり、戦う夫を愛情で支える。

アンドレ・コカース
コカース村に住むスミナの兄。後にバリアンの部下になり、成長していく。

アルベール・ド・グロート
ルドルフ・ド・リオンクール(バリアンの父)がバリアンにつけた教育係。執事と名ばかりで、児童虐待さながらの過酷な訓練を実施する。

著者紹介

リオンクール戦記』著者の小倉 ひろあき先生にインタビュー! 
作品にまつわる色々な質問にお答えいただきました!

小説を書き始めたのはいつ頃からですか?きっかけは?

2017年の1月です。知り合いが「小説を書く」と宣言したのに、なかなか書かないので、会う度にからかっていました。
ある時「じゃあ、お前が書いてみろよ!」「おー、書いたるわ!」みたいな流れになり、売り言葉に買い言葉で小説を書いたのがきっかけです。
バカみたいなきっかけですが、感謝しています。

小説を書く時に心がけていることはありますか?

本当にないです。強いて言えば楽しく書くことくらいでしょうか?
嫌々やると嫌いになってしまうので。

普段の生活の中で好きな作品、ジャンルを教えてください。

最近は子供とヒーローものの本を読むことが多いですが、自分の趣味としては歴史小説か時代小説ばっかりです。
最近は勉強のためにライトノベルも読むようになりました。

執筆スタイルについてお伺いします。執筆する場所や環境、時間など教えてください。

以前はパソコンで書いていましたが、今は仕事の合間に待機時間があるのでスマホでポチポチ書いていることが多いです。できたらパソコンに転送して保存します。
そして、一晩以上置いてから推敲します。すぐにチェックを始めると、ハイになっていておかしな文書になるので絶対に間を置くのが自分なりのコツです。

作品「リオンクール戦記」が生まれたきっかけは?(何から着想を得たのでしょうか?)

執筆仲間が戦記を書き始めて、面白そうだなとなったのが直接的なきっかけです。もともと歴史や戦記が好きだったのが大きいと思います。

作品の見所はどんなところですか?

世の中は思い通りにならないことばかりです。私の作品の主人公たちはいつも「思い通りにならない現実」に苦しみます。でも、解決しないことはありません。思い通りにならないけど、なんとなく物事は解決して人生は続く。この諸行無常というか諸法無我というか、うつろい変わる人生の状況を表現したいなと思って書きました。
うまく表現はできているか分かりませんが、そのような雰囲気を感じ取っていただけたらと思います。

お気に入りのキャラクターはいますか?

素敵執事ことアルベールです。読者人気も高く、彼のファンアートもいただきました。

書籍化される過程で印象深いのは?(改稿が大変、イラストがうれしい、など)

少し、質問の趣旨からずれるかもしれませんが、書籍化する過程で印象深いのは母との会話です。書籍化を母に報告したときに「お父さんも小説家になりたかったんだよ」と教えてもらいました。
私の父は会社を経営していましたが、浮世離れしたところのある人でした。茶道、書道、華道、武道、篆刻、骨董、詩吟など諸芸に通じた教養人で、「良い竹があったから茶杓を削って茶会をやろう」みたいな現代人とも思えぬ行動が多い方でした。
私の中で父は一種のスーパーマンです。しかし、自分の知らない父、小説家になりたかった父の姿を知り、意外に思うと共に少し印象が変わったような……なんとも言えないセンチな気分になったことは忘れられそうにありません。

これから作家を目指している方々へ、ひと言アドバイスをお願いします。

嫌になったらやめればいいんです。気軽に始めましょう。