刊行情報

没落貴族の俺がハズレ(?)スキル『超器用貧乏』で大賢者と呼ばれるまで

著: 八神 凪
イラスト: リッター
定価:
 
1,320円
(本体1,200円+税10%)
ISBN: 978-4-8156-0855-2
サイズ:  四六判

本の紹介

不慮の事故によって死亡した三門英雄は、没落貴族の次男ラース=アーヴィングとして異世界転生した。

前世で家族に愛されなかったラースだが、現世では両親や兄から溺愛されることに。
5歳で授かった『超器用貧乏』はハズレスキルと陰口を叩かれていたが、家族は気にしなかったので気楽に毎日を過ごしていた。

そんなある日、父が元領主だったことを知る。調査を重ねていくうちに、現領主の罠で没落したのではないかと疑いをもったラースは、両親を領主へ戻すための行動を開始。
ハズレスキルと思われていた『超器用貧乏』もチートスキルだったことが分かり、ラースはとんでもない事件に巻き込まれていく――。

ハズレスキル『超器用貧乏』で事件を解決していく没落貴族の奮闘記、いま開幕!

登場人物紹介

著者インタビュー

没落貴族の俺がハズレ(?)スキル『超器用貧乏』で大賢者と呼ばれるまで』著者の八神 凪先生にインタビュー! 
作品にまつわる色々な質問にお答えいただきました!

小説を書き始めたのはいつ頃からですか?きっかけは?

連載開始は2017年11月からスタートしました。元々読むばかりでしたが、色々な人が連載に挑戦しているのを見て、自分もできるかもしれないと思い、ニワトリを連れた主人公を書いてみたいという構想から形にしていきました。

小説を書く時に心がけていることはありますか?

いくつかありますが……

・フラグを立てた場合必ずメモを取り、矛盾点を失くす
・主人公ばかりで話を進行させない
・品物・法律・おかねなどの概念は現実に寄せるよりも「その世界ではそうである」というイメージを持ち、説得できるよう文章に反映させる

といった感じですね!

普段の生活の中で好きな作品、ジャンルを教えてください。

好きなジャンルはやはりファンタジーで、転生/転移はもちろん、純ファンタジーも好きです。

作品としては『スレイヤーズ』や『魔術士オーフェン』、『とある魔術の禁書目録』を昔から読んでいます。

執筆スタイルについてお伺いします。執筆する場所や環境、時間など教えてください。

執筆場所は主に自宅のデスクで書いていますが、寒い時期はこたつで書くこともしばしば(笑)

平日はお仕事があるので、執筆時間は夜19時前後から執筆し、0時前後まで書きます。

土日祝といった休みは昼間から書くようにしています。

作品「没落貴族の俺がハズレ(?)スキル『超器用貧乏』で大賢者と呼ばれるまで」が生まれたきっかけは?(何から着想を得たのでしょうか?)

私自身そうなのですが、器用貧乏はいいイメージが無い、というところから始まりました。

実際、そんなことは無いのですがなんでもできてしまうと仕事を押し付けられたりすることもあるよね、というエピソードなどが頭によぎり、「有能でも損をする」「貧乏という言葉のイメージが良くない」というところから成り上がりで書けるのでは? と思い立った次第です。

作品の見所はどんなところですか?

不遇だった前世から今世は幸せになっていくところと、まともでなかった感情などが徐々に元に戻っていくところでしょう。

後、テーマである家族愛についても是非見て欲しいところです。

お気に入りのキャラクターはいますか?

ラースの担任であるティグレ先生ですね。彼が主人公でもおかしくないくらいカッコいい場面があります! ご期待ください!

書籍化される過程で印象深いのは?(改稿が大変、イラストがうれしい、など)

イラストレーターさんが絵を描いてくれ、さらに店頭に自書が並ぶことですね。

一度経験していますが、苦労して推敲した物語が書店に並んだ時の感動はひとおしです

これから作家を目指している方々へ、ひと言アドバイスをお願いします。

大きな声では言えませんが、小さな声では聞こえません(笑)

ということでアドバイスですか……やはり、まずは書くことだと思います。文章が下手、描写が難しい……みたいなことは考えなくていいので、考えていることを文字にしましょう! そして客観的に書いたものを見ておかしなところを探す、というのを繰り返すといいと思います。それと楽しんで書くことです。

後、感想や意見が怖いという方をお見掛けしますが、それに左右されないことでしょうか。

少し話は逸れますが、子供の頃に絵を描いたことがあると思います。

めちゃくちゃ下手くそな絵を描いた記憶、ありませんか? しかし下手でも楽しんで描いていたはずです。

ですが学校に入り、下手な絵を描いてクラスメイトに笑われる……それが嫌で描かなくなった人も大勢いるでしょう。

小説も同じで、自身だけなら問題ないことでも他人の目が入ると怖くなって書けなくなるという現象が起こったりします。

何が言いたいかというと、まずは自分が楽しんで書き、それを公にした際は必ず評価や意見、感想がついてきます。

覚えておいてほしいのは他人の言葉は「絶対」ではないので、聞いた感想などをしっかり精査していくことが大切で、譲れない部分は自信をもって「こうである」とここに留めておくといいと思います。

長くなりましたが、創作に「絶対」や「確実なもの」はありません。逆を言えば本来何を書いても許されるものなのです。

だから「世間の目が……」とか、「これはうけないだろう……」と思わず、形にしてみてください。分かってくれる人は必ずいます! 未来の作家さん達、諦めずに励んでください!