- 第9回ネット小説大賞 受賞作!
- 萌え豚から始まる異世界奮闘記、いま開幕!
- Web版とは異なる設定も盛り込まれた書籍版。書き下ろし外伝も収録
- コンビニ限定書下ろしSS発売中!
刊行情報
萌え豚転生 ~悪徳商人だけど勇者を差し置いて異世界無双してみた~
著 | : | 神通力 |
イラスト | : | 桧野ひなこ |
本の紹介
女は面倒。男同士でつるんでる方が楽。
そんな女嫌いの30代サラリーマン金田は、ある夜、車に撥ねられて、見知らぬ異世界へ。しかも、ホーク・ゴルドなる大商家の子供、それも甘やかされて育ったがために、モラルもへったくれもない女好きの萌え豚に転生してしまう。
いきなり始まった第二の人生では、金や権力に群がる女たちを遠ざけ、ついでに美女メイドや美幼女妹、美少女婚約者たちからなんとか距離を置こうと足掻き始める。
しかし、彼は知らなかった。この世界が1990年代に発売された懐かしのギャルゲー『エレメンツイレブン』の世界であり、ホーク・ゴルドはそのお邪魔キャラであることを――
登場人物紹介
著者紹介
第9回ネット小説大賞 受賞作『萌え豚転生 ~悪徳商人だけど勇者を差し置いて異世界無双してみた~』著者の神通力先生にインタビュー!
作品にまつわる色々な質問にお答えいただきました!
小説を書き始めたのはいつ頃からですか?きっかけは?
初めてSSを書いたのが2011年ですので、今からちょうど10年前になります。
当時好きだったコンテンツが全く隆盛しておらず、寂しい気持ちで私の未熟な小説でも、少しでも界隈の賑やかしになれば、と軽い気持ちで書き始めたのが最初の一歩でした。
小説を書く時に心がけていることはありますか?
何がなんでも、絶対にハッピーエンドで終わらせることですね。
辛く苦しい展開があったとしても、それを打破する光明を示唆してから区切ること。私の小説は娯楽作品として書いているつもりですので、物語の読後感や後味が悪かったら本末転倒だろう、と。読んで損した、読まなきゃよかった、と苦い気持ちを読者さんに味わわせてしまうことが極力ないよう、最後は必ずハッピーエンドで締め括っております。
普段の生活の中で好きな作品、ジャンルを教えてください。
ほのぼの系のコメディ作品、ド派手なアクション洋画が好きです。
私にとって創作物はずっと、一時的に嫌な現実を忘れさせてくれるありがたいものでした。ですのでクスっと笑える優しい空気感に満ちた、軽くて緩い雰囲気のコメディ作品。もしくはマッチョがドンパチやってスカっとするような、爽快感溢れる洋画が好きです。
執筆スタイルについてお伺いします。執筆する場所や環境、時間など教えてください。
概ね夜間、寝る前の空き時間を利用してパソコンで書いています。
10年間ずっとメモ帳一筋で、必要に応じてWordやワードパットに清書する感じですね。紙と鉛筆があれば小説は誰にでも書ける、とはよく言いますが、全くその通りだなと。
作品「萌え豚転生 ~悪徳商人だけど勇者を差し置いて異世界無双してみた~」が生まれたきっかけは?(何から着想を得たのでしょうか?)
ネット小説は好きだけど、ハーレム要素やヒロインが邪魔すぎる、と個人的に長年抱いていた不満が爆発した形で誕生しました。
小説に限った話ではなく、どの媒体でもそうなのですが、個人的にあまり魅力を感じられないヒロインに出しゃばってこられた挙げ句、本筋そっちのけで主人公とヒロインの関係性が主軸になってくると、その時点でウンザリ辟易させられてしまうことが少なくなくて。
「だったらヒロインの出ない小説を自分で書けばいいじゃん」と。当初のタイトルが「女嫌いの萌え豚転生」だったのも、似たような不満を持つ人々へのアピールのつもりでした。
作品の見所はどんなところですか?
最初はどうしようもない奴だった主人公が、頼れる大人達に見守られながら少しずつ変わっていくところ、ですかね。
現実世界で頑張れなかった、或いは自分なりに頑張ってきたつもりだけど、所詮人生なんてこんなもん、と諦観していた前世を持つ主人公のホークは、異世界に転生しても最初はやっぱり頑張れないんですよ。でも、頑張れない奴なりに精一杯生きていくうちに、人間関係に恵まれ少しずついい影響を受けていく。その過程をお楽しみ頂ければなと思います。
お気に入りのキャラクターはいますか?
みんなお気に入りですが、一番好感度が上がったのは主人公の父イーグルです。
当初は本当にただの一発ネタみたいな、どうしようもない成金バカ親ダメ親父、みたいな登場だったのですが、連載が続いていくうちに「なんでそこまで無条件で盲目的に息子を全肯定・溺愛できるのか?」を掘り下げていった結果、若干歪ではあるものの、作中でも屈指の愛情深い人物として変化していったのが印象的でした。
書籍化される過程で印象深いのは?(改稿が大変、イラストがうれしい、など)
書籍化作品として一冊の本になるまでの間に、どれだけ多くの方々の手が加わっているのかを強く実感したことですね。
個々人の趣味で好きに作ればいいだけのネット小説や同人誌の時とは違い、商業作品として世に送り出すからにはきちんと利益が出るよう、また大勢の人々に興味を持ってもらえるよう意識しながら調整していくことの大切さ・大変さを思い知りました。
同時に自分の生み出したキャラクター達が絵師先生の手によって描き起こされ、より鮮明に命が吹き込まれていく過程には、マウスを持つ指が震えた程猛烈に感動しましたね。
これから作家を目指している方々へ、ひと言アドバイスをお願いします。
なんでもいいのでまずは書いてみましょう。
「作家になるために小説を書きたいです!」と張りきる方もいらっしゃいますが、最初の1行目を書き始めたその瞬間から、あなたは既に作家なのだと私は思います。
最初は下手でも未熟でも、好きで書くことを続けていれば、そのうちこうしてラッキーパンチで商業デビューに恵まれる機会もあるかもしれません。