- スパダリおっさん×家出青年、冒険ファンタジー!
- ふたりの壮大な旅のはじまり!
刊行情報
『精霊の花嫁』の兄は、騎士を諦めて悔いなく生きることにしました
著 | : | 池家乃あひる |
イラスト | : | 松本テマリ |
本の紹介
精霊王、オルフェンによって作られたこの世界では誰もが精霊の加護を授かり、その力で生活を豊かにしていた。
どんな者でも加護を授からない者はいないはずだった。……ただ、一人を除いては。
父は英雄と呼ばれるギルド長。妹は精霊に嫁ぐ名誉を賜った乙女。その息子であるディアンは、誰からも嗤われる落ちこぼれ。
騎士になるように言われ続け、努力し、それでも実力は伴わず。『精霊の花嫁』になるのだからと甘やかされる妹の態度に不安を募らせ、苦言すれば父に怒られる日々。
本当にこのままでいいのかと葛藤するディアンはある日、父によって自分の成績が改ざんされていた事を知ってしまう。
全てはディアンを騎士にするためだった、とは納得できず。反抗したディアンは家を出ることを決意する。
その晩、魔物に襲われた彼を助けたのは……不審点しかない男と一匹の狼だった。
これは、他者の欲望に振り回され続けていた青年と、彼と旅を続けることになったおっさんが結ばれるまでの物語である。
登場人物紹介
『精霊の花嫁』の兄
父は英雄と呼ばれるギルド長、妹は精霊の花嫁。
彼自身は、精霊からの加護を授かることができなかった。
努力家で、真面目。
謎のおっさん
家出したディアンを助けた、怪しげなおっさん。一匹の狼を連れている。
彼の正体は……?
精霊の花嫁
ディアンの妹で、生まれながらにして『精霊の花嫁』になることを定められた娘。
みんなから愛され、可愛がられており、勉強を強要する兄を嫌っている。
英雄と呼ばれた父
ディアンの父。
過去に精霊王と交渉し、英雄と呼ばれたうちの一人。
ディアンに厳しい教育を行っている。
著者紹介
『『精霊の花嫁』の兄は、騎士を諦めて悔いなく生きることにしました』著者の池家乃あひる先生にインタビュー!
作品にまつわる色々な質問にお答えいただきました!
小説を書き始めたのはいつ頃からですか?きっかけは?
それっぽい物なら小学生の頃から。本格的に書き始めたのは、社会人になってからです。
小説を書く時に心がけていることはありますか?
文のリズムと、自分で話の流れに納得がいくかどうか。心情がうまく表せられているか。今作に関しては「とにかく自分が書きたいように書く!」を念頭に置いてました。
普段の生活の中で好きな作品、ジャンルを教えてください。
小説なら異世界恋愛、シリアスが多い傾向です。
執筆スタイルについてお伺いします。執筆する場所や環境、時間など教えてください。
主な執筆は自宅です。出勤までの時間と、帰宅してからの数時間。携帯を使って職場の休憩時間で書くこともあります。
作品「『精霊の花嫁』の兄は、騎士を諦めて悔いなく生きることにしました」が生まれたきっかけは?(何から着想を得たのでしょうか?)
初めは「魔王と勇者」的な王道ストーリーの、勇者の息子として考えていたのですが、そのまま過ぎるのも……と捏ねた結果、今の話になりました。
作品の見所はどんなところですか?
ディアンとエルドの関係が築かれていく部分と、ディアンのいなくなった後の他のキャラの心情でしょうか。書籍化にあたって練り直した彼らの展開を楽しんでいただければ幸いです。
お気に入りのキャラクターはいますか?
ペルデは、初期段階から一番変更があったのもあり、すごく思い入れがあります。サリアナも描写している時が楽しいので好きです。
書籍化される過程で印象深いのは?(改稿が大変、イラストがうれしい、など)
やっぱり、書籍化のお話をいただいた時が一番ですね。それと、松本テマリ先生が書いてくださった表紙が完成した時です。想像を遙かに上回る仕上がりで、凄く喜んでしまいました。
これから作家を目指している方々へ、ひと言アドバイスをお願いします。
一日100文字でも書いていれば、いつかは完成します。執筆は長期戦。焦ってもよい文章、よい展開は生まれないと思います。自分のペースと相談しながら無理なく続けましょう。