- 捨てられ聖女の自由気ままな冒険ファンタジー、ついに完結!
- コミカライズは「コミックシーモア」にて好評連載中!
刊行情報
出ていけ、と言われたので出ていきます4
著 | : | 枝豆ずんだ |
イラスト | : | 緑川明 |
本の紹介
自分のために祈ったイヴェッタは〝ラングツェラトゥ〟から追われる身となった。人の世から「出ていけ」と言われたイヴェッタは、大切にしてきたものをすべて捨ててルゴの街を去り、ギュスタヴィアの故郷であるエルフの国へ結婚のため訪れる。
かつて国を恐怖と混乱に陥れたギュスタヴィアの帰還に恐れおののきながらも国王ルカは、イヴェッタ一行の滞在を許可する。しかし、エルフの国はイヴェッタをよく思わない者達が大勢いて、結婚準備も困難を極める。さらには祈りを止めたイヴェッタに軍神〝ガレス〟が牙を剥き――
おっとり聖女の冒険物語、堂々の完結!
登場人物紹介
「と、いうわけです」
「ごきげんよう。わたくし、イヴェッタ・シェイク・スピアと申します。色々ありまして、ギュスタヴィア様と結婚することになりました。式場はどちらに?」
「この美しいエルフの国で、世界で最も美しい花嫁衣裳を着せて、式を挙げるのです」
「必要なのは祝福だけ。結婚します。ので、祝福してください」
「も、もう嫌だ……家に帰る……あっ、俺の家ここだ~!」
この国で最も身分が高い者が頂く王冠をゴロン、と頭から落とす程がっくり、ざっくり、と、その場に膝を突き項垂れた。
「子どもは…………こうした菓子を……好むのだろう……?」
鱗と鉄でできたような掌の上には、ちょこん、と丸い……飴。
「……はい?」
著者紹介
『出ていけ、と言われたので出ていきます 』著者の枝豆ずんだ先生にインタビュー!
作品にまつわる色々な質問にお答えいただきました!
小説を書き始めたのはいつ頃からですか?きっかけは?
子供の頃から頭の中でお話やキャラクターを考えるのが好きでした。最初は絵を描いていたんですが、二つ上の姉がめちゃくちゃ上手くて、描いて欲しいものを言うと描いてくれて「ねーちゃんがキャラデザしてくれるから、自分で絵を描く必要はないな」と。お話を考えて書くのに専念した結果だと思います。姉はその後、結婚して描いてくれなくなりました。
小説を書く時に心がけていることはありますか?
特にないですが……誤字脱字は気をつけたいです。
普段の生活の中で好きな作品、ジャンルを教えてください。
漫画だと「ベルセルク」とか「メイドインアビス」が好きです。文学だと志賀直哉や芥川龍之介、時代小説も好きです。人が血反吐を吐き泥の中でもがき苦しみながら前進していく姿が大好きです。
執筆スタイルについてお伺いします。執筆する場所や環境、時間など教えてください。
日中は仕事があるので、書ける時に書いておきます。場所は自宅の寝室だったりリビングだったり。時間は1日1時間くらいです。
作品「出ていけ、と言われたので出ていきます」が生まれたきっかけは?(何から着想を得たのでしょうか?)
元々は「ダンジョンにソロで挑む神官(天然系)使える技は〝聖なる祈り〟のみ」という設定で、周囲が「いや、そうはならんやろ」と突っ込みつつドタバタコメディというはずだったのですが、書いたらそうはならなかったようです。
作品の見所はどんなところですか?
主人公は聖女ではなく「神の切り花」というちょっと変わった役なのですが、神に愛され何もかも与えられ続けることが当人の幸福かどうか、疑問しか抱けないところです。
お気に入りのキャラクターはいますか?
マリエラ嬢が一番好きです。書籍の1巻では収録しきれなかったのですが、WEB版14話目の全裸で神に喧嘩を売る彼女の苛烈さがとても好きです。
書籍化される過程で印象深いのは?(改稿が大変、イラストがうれしい、など)
色々あります。この質問10回くらい書き直しました。本当……色々あります。総合的に、担当編集さんの忍耐力の強さに感謝しています……。
これから作家を目指している方々へ、ひと言アドバイスをお願いします。
SNSで周りがバンバン書籍化したりコミカライズしたりランキング載ったり受賞したり見えて精神的にグっとくる事もあるかと思いますが……ランキング1位になっても書籍化しても受賞しても何しても、隣の芝生の美しい青さは変わらないです!