フェンリルのママに育てられた転生者であるサリーは兄姉に囲まれ、幸せに暮らしていた。厳しいがなんやかんや優しいママと、強くて優しく仲良しな兄姉、獣に育てられる少女を心配して見に来てくれるエルフのお姉さんとの生活がずっと続くと思っていた。
ところがである。
ママから突然、「独り立ちの試験」だと、南の森を支配するように言われてしまう。
無理だと一生懸命主張するも聞いてもらえず、強制的に飛ばされてしまった。
『ママぁぁぁ! おにいちゃぁぁぁん! おねえちゃぁぁぁん!』
魔獣が住む森のなか、一応、結界に守られた一軒家が用意されていた。
致し方なく、その場所を自国(自宅?)として領土を拡張しようと動き出すのだが……。
フェンリルに育てられた(家庭内)最弱の少女が始める、スローライフ、たまに冒険者生活!