刊行情報

ユーリ~魔法に夢見る小さな錬金術師の物語~

佐伯凪
イラスト 柴崎ありすけ
定価: 1,430円
(本体1,300円+税10%)
ISBN: 978-4-8156-3033-1
サイズ:  四六判

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本の紹介

錬金術師、エレノア・ハフスタッターは言いました。
「失敗は成功の母と言いますが、錬金術ではまさにその言葉を痛感します。そもそも『失敗することすらできない』んです。錬金術の一歩目は触媒に魔力を通すこと、これを『通力』と言います。この一歩目がとにかく難しいんです。……『通力1年飽和2年、錬金するには後3年』。一人前の錬金術師になるには6年の歳月が」
「……できたかも」
「必要だと言われてってえええええぇぇぇぇぇぇ!? で、できちゃったんですか!?」

これはとある魔法の使えない、だけど器用な少年が、錬金術を駆使して魔法を使えるように試行錯誤する物語。

著者紹介

ユーリ~魔法に夢見る小さな錬金術師の物語~』著者の佐伯凪先生にインタビュー! 
作品にまつわる色々な質問にお答えいただきました!

小説を書き始めたのはいつ頃からですか?きっかけは?

中学生の頃だったと思います。たしか鏡貴也先生の『伝説の勇者の伝説』を読んだのがきっかけですね。
当時は携帯電話など持っていませんでしたから、ノートにきったない字で丸パクリのお話を書き始めたのが最初です。あのノートまだ実家にあるかなー。捨てたかなー。

小説を書く時に心がけていることはありますか?

客観的に見ることを心がけています。自分の頭の中にはその場面の風景や設定がありますが、読者様からは書いてある文字しか見えないですからね。当然ですけど。

普段の生活の中で好きな作品、ジャンルを教えてください。

ほのぼの生産系も、ワクワク冒険系も、熱い戦記系も好きです。ギャグもラブコメも読みますね。面白ければなんでもです(笑
小説だと『狼と香辛料』『フェアリーテイル・クロニクル ~空気読まない異世界ライフ~』『カルマの塔』『安達としまむら』『この素晴らしい世界に祝福を!』
漫画は『ハクメイとミコチ』『ふらいんぐうぃっち』『放課後ていぼう日誌』『メイドインアビス』『セトウツミ』『+チック姉さん』あたりが大好きな作品です。
ただ、ホラーだけは無理です。怖くて眠れなくなります。

執筆スタイルについてお伺いします。執筆する場所や環境、時間など教えてください。

早朝が多いです。
子供を起こさないように布団から抜け出して、コーヒーを淹れて、良さげなインストゥルメンタルを流して、朝日が昇るのを眺めながらパソコンで書いています。一日で一番好きな時間です。
そしてその後の労働の時間が一番嫌いな時間です。あー、会社行きたくなーい。

作品「ユーリ~魔法に夢見る小さな錬金術師の物語~」が生まれたきっかけは?(何から着想を得たのでしょうか?)

剣と魔法のファンタジー世界で、魔法が使えなかったら? と思ったのがきっかけでした。でもやっぱり魔法は使いたかったようで、主人公が試行錯誤していますね。がんばれー。

作品の見所はどんなところですか?

主人公ユーリの成長です。
挑戦して、失敗して、怒られて、間違えて……周りの人と共に前に進んでいくところが見どころだと思っています。
後はちょっとクセのある登場人物たちのコメディですね。笑っていただけたら嬉しいです。

お気に入りのキャラクターはいますか?

主人公の錬金術の師匠であるエレノアです。オタクで引きこもりなのですが、ダメな子は書いていて楽しいですね。
イラストレーターの柴崎ありすけ先生に描いていただいたイラストもめちゃくちゃ可愛いです。柴崎ありすけ先生、本当にありがとうございました!

書籍化される過程で印象深いのは?(改稿が大変、イラストがうれしい、など)

書籍化のお声掛けをいただいた時ですね。
嬉しいというよりもお声掛けいただいたことが信じられず『詐欺じゃないか?』と疑う気持ちが大きかったです。書籍化したいアマチュア作家を狙った詐欺、時々耳にしますからね。
担当者様からメールをいただいて、ドメインを確認して、契約書を熟読するまで疑っていました(笑)
詐欺じゃなかったー! よかったー! 嬉しいー!

これから作家を目指している方々へ、ひと言アドバイスをお願いします。

私はまだ講釈を垂れるような立場ではないですが、せっかくなのでひと言。
 書くこと! 書かずに作家になった人はいない!
 私のアドバイスなんて読んでいる暇があったら書く!
このページを閉じて書く! 今すぐ!
以上!