メリアム侯爵家の令嬢クラリッサは、婚約者のライアンから醜い目だと言われて以来、いつも前髪で顔を隠しながら過ごしている。そのため社交界では「灰かぶり令嬢」と呼ばれ蔑まれていた。
そんなある日、クラリッサはライアンと王家主催のパーティーに参加する。いつも通りクラリッサをほったらかしてほかの参加者と談笑しているライアンから離れて廊下に出たところ、見知らぬ青年がうずくまっているのを見つける。クラリッサが心配して介抱すると、青年からいたく感謝される。
数日後、クラリッサの元になぜか王家からの使者がやってくる。王城へ向かったクラリッサを待っていたのは、第一王子のルーカスだった。