刊行情報

蛇を君に捧ぐ ~契約結婚でも君の心を奪いたい~

頼爾
イラスト 中條由良
定価: 1,540円
(本体1,400円+税10%)
ISBN: 978-4-8156-3796-5
サイズ:  四六判

本の紹介

家の財産を親戚に奪われたくない伯爵令嬢×腹の中に蛇を飼っているような伯爵令息。

エスペランサ・ラングトンは夜会に明確な目的を持って参加した。
父と兄は病に倒れてしまった。兄の件まで他家に知られたら、金の無心をしてくる親戚にラングトン伯爵家の財産は食いつぶされるだろう。
親戚に負けず婿入りしてくれて、兄が元気になるまでラングトン伯爵家を支えてくれる男を見つけなければならない。
悲壮な覚悟を持つエスペランサの前に現れたのは、黒髪赤目のアンギヌス伯爵家の次男だった。

登場人物紹介

2

人間不信の伯爵令

ラングトン伯爵家の令嬢。婚約者の裏切りで人間不信に。家の危機を前に、自ら伯爵として実権を握る決意をする。

3

執着心あふれる策略家

アンギヌス伯爵家の次男。夜会でエスペランサに強く惹かれ、彼女の契約結婚の申し出を即座に受け入れる。頭脳明晰で執着心が強い。

4

可憐でしたたかな双子妹

ルシフェールの双子の妹。可憐な容姿と豪胆な性格を持ち、邪魔者は容赦なく蹴落とす。兄の恋を面白がりつつ応援している。

5

財産狙いの従弟

エスペランサの従弟。軽薄で自己中心的。父のフレッチャー子爵と共にラングトン伯爵家の財産を狙い、エスペランサとの結婚を画策する。

著者紹介

『蛇を君に捧ぐ』著者の頼爾先生にインタビュー! 
作品にまつわる色々な質問にお答えいただきました!

小説を書き始めたのはいつ頃からですか?きっかけは?

2019年頃です。父の死がきっかけで表現してみようと思いました。

小説を書く時に心がけていることはありますか?

文章のリズムです。本書でも会話は説明ではなくテンポが良くなるように気をつけています。あとは、キャラの心情をしっかり追えるようにしようとしています。

普段の生活の中で好きな作品、ジャンルを教えてください。

少年漫画・海外ドラマ・洋画が好きです。最近嵌まっている漫画は「エクソシストを堕とせない」です。海外ドラマもよく見ますが最も好きなのは「メンタリスト」。
本書で言うと映画「プライドと偏見」を少しイメージしたかもしれません。雨の中のシーンがあるのはこの映画のおかげです笑

執筆スタイルについてお伺いします。執筆する場所や環境、時間など教えてください。

朝や夜に家でパソコンで書いています。パソコンで煮詰まったらノートに書きます。

作品「蛇を君に捧ぐ」が生まれたきっかけは?(何から着想を得たのでしょうか?)

巳年なので蛇を書こうとまずカッコいいタイトルから決めたら、内容は本書のような感じになりました。ヘビ獣人が出てくる獣人系のお話にしようかとも思ったのですが、結婚したらお互いの全てをさらけ出すということで、人間の心に巣食う暗い部分が蛇という表現になっています。

作品の見所はどんなところですか?

ヤンデレではないヤバいヒーローと、女性だから何もできないと諦めていたけれど家を守るために立ち上がるヒロインです。

お気に入りのキャラクターはいますか?

基本的に出すキャラはどんな子でも好きですが、今作ではヒーローのルシフェールが最も気に入っています。タイトルとヒーローだけは先に決めていたので、思い入れがあります。

書籍化される過程で印象深いのは?(改稿が大変、イラストがうれしい、など)

文字だけで書いた拙いイメージを、イラストレーター様が素晴らしいイラストにしてくださることです。イラストが届いたら素で「ふわーお」とパソコンの前で言っています。

これから作家を目指している方々へ、ひと言アドバイスをお願いします。

小説を書いている時、我に返ってはいけません笑
「こんな展開無理じゃない?」「こんなヒーローあり得なくない?」「こんな恋愛なくない?」なんて我に返って雑念を入れてはいけません、筆が止まります。自分の世界観に浸ってまずは書き切っちゃってください。修正は後からすればいいので! とりあえず、書いちゃえ、です。