伯爵令嬢であるミアーナ・ファトミマは『優しい』ことで有名だった。
だが、それは故意ではないこと、犯罪ではないこと、人道を外れたものではないことなどが前提だ。
ミュークド公爵家の次男、ロコッドは『優しい』ミアーナを嫁にしたいと猛アタック。
熱意に折れて、ミアーナがロコッドに嫁いだ初日。
「兄の妻を愛している。兄が出征から帰ってくるまで気持ちを貫かせてほしい。
君は優しいから許してくれるよね。そのために君を妻にしたんだから」
ロコッドからそう打ち明けられ、義姉との浮気を許すようにお願いされる。
断ったミアーナだったが、諭しても聞き入れない二人と姑。
その後、ミアーナは一人で新婚旅行へ行くことにするのだが、その行き先は――。