- 私の気持ちを、勝手に決めつけないで!
悪気がないかどうか、それを決めるのは私です
| 著 | : | 楽歩 |
| イラスト | : | 五月七日ラビ |
本の紹介
人見知りで目立つのが苦手なフローリアは、独学で宮廷薬師となり、同期のソフィアとウィリアムと共に働いていた。
華やかで人望の厚いソフィアは、王妃からも称賛を受ける存在。
一方フローリアは、表に出ることなく、実験や薬草採取といった地道な仕事を黙々と引き受けていた。
「協力」の名のもとで負担は偏り、成果は記録に残らないまま、それでも彼女は薬師としての仕事をこなしてきた。
だが美容部門設立をきっかけに、人員整理の対象として選ばれたのはフローリアだった。
一生懸命働いてきたはずなのに、評価されず、居場所を失う。
その現実を前に、彼女は初めて、自分が何を奪われてきたのかを思い知る。
著者紹介
『悪気がないかどうか、それを決めるのは私です』著者の楽歩先生にインタビュー!
作品にまつわる色々な質問にお答えいただきました!
小説を書き始めたのはいつ頃からですか?きっかけは?
小説を書き始めたのは約2年前です。とある小学生に将来の夢を聞かれたとき、つい「今が将来だよ」と何とも面白くない返答をしてしまい……。そこで小学生のなりたい職業ランキングを見て、「将来の夢は小説家ですって言いたい!」と思い立ち、書き始めました。もともと本を読むのは大好きだったので、その勢いのまま今に至ります。
小説を書く時に心がけていることはありますか?
「テンプレを、少しだけ歪ませること」と「読んだ人に共感してもらえること」です。王道の展開や設定を大切にしつつも、どこかひねりを加えて印象に残る物語にすること、そして登場人物の感情や葛藤に寄り添い、読者が「わかる」と感じられるような描写を意識しています。
普段の生活の中で好きな作品、ジャンルを教えてください。
“お食事系”の作品や、継母が子どもをたっぷり愛情をもって育てる“継母溺愛系”のジャンルが好きです。書くのは苦手ですが。
執筆スタイルについてお伺いします。執筆する場所や環境、時間など教えてください。
執筆は基本的に、一日の終わりにほっと一息つける時間に行っています。落ち着いた気持ちでゆっくり向き合うのがスタイルです。進みはゆっくりめ、遅筆です。
作品「悪気がないかどうか、それを決めるのは私です」が生まれたきっかけは?(何から着想を得たのでしょうか?)
この作品は、人間関係のちょっとしたズレや「なんでそうなるの?」と思う瞬間から着想を得ています。頑張っているのにうまく評価されなかったり、善意なのは分かるけどちょっとしんどかったり、自分の気持ちを後回しにしがちだったり……そんな日常の“あるある”がベースです。現実のモヤっとを物語の中でスッキリさせたい、そんな気持ちも込めています。
作品の見所はどんなところですか?
作品の見どころは、甘めの恋愛要素と、主人公の成長・再起のストーリーです。共感しながら物語に入り込み、少しずつ前に進んでいく姿や、“報われていく過程”を楽しんでいただけると思います。
お気に入りのキャラクターはいますか?
お気に入りのキャラクターはサラです。ずばっと物を言う姉御肌タイプでありながら、しっかり優しさも持っているところが魅力です。
書籍化される過程で印象深いのは?(改稿が大変、イラストがうれしい、など)
書籍化の過程で特に印象的だったのは、イラストが付いたときのことです。自分の中にあった物語やキャラクターにビジュアルが加わることで、一気に命が吹き込まれたように感じます。頭の中だけだった世界が形になっていく瞬間は、とても嬉しいものです。
これから作家を目指している方々へ、ひと言アドバイスをお願いします。
この作品をベースにお話しするのであれば、「自分の中の弱さを、物語の燃料にすること」も大切、ということです。「情けなさ」や「嫉妬」、「孤独」、「ずるさ」といった、人間らしい感情に触れたときにも、人の心は動かされると思っています。
「こんなこと、人には言えない」と感じる気持ちこそ、心に届く大切な素材。フィクションという形を借りることで、現実では言えない本音や真実も表現することができます。
自分をさらけ出すのは少し勇気がいりますが、それを物語に昇華できたとき、それは唯一無二の作品になると思っています。




