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現在の仕事内容について教えてください(やりがい・苦労など)
「作品を“コンテンツ”として成立させ、ビジネスに繋げていく―」
Webtoon編集者の仕事は本当に多岐にわたります。企画の立ち上げ、作家や制作スタジオとのやり取り、スケジュールの調整・進行管理、ディレクション、さらに各種事務作業など、制作全体に幅広く関わる立場です。Webtoon制作のほとんどすべての工程に関与していると言っても過言ではありません。やはり作品が0から形になっていく過程を間近で見られることは、大きなやりがいの一つです。
一方で、編集者ならではの苦労も確かにあると思います。編集者の仕事は作品を完成させて終わりではありません。作品を“コンテンツ”として成立させ、ビジネスに繋げていくところまでが求められます。これが中々大変で難しい!
これは個人的な意見ですが、「作品の質」と「コンテンツとしての質」は似て非なるものです。良いコンテンツは、単に作品が優れていれば成立するものではありません。どんなに良い作品でも、読まれなければ評価されません。沢山の人に読まれ、ビジネスとして成立して初めて、コンテンツとしての質が担保されるのだと思います。
作家さんや制作スタジオがリソースを費やして作ったものに対して、「この作品を作ってよかった」と思ってもらえるような結果を出す―それが編集者の基本的な役割で、同時に最も難しい課題なのだと思います。